外してしまった点数を考えて、このミスをリカバリーするには・・・と
計算を始めてしまう選手がいます。
ボウリングで言えば、今6ピンだったから、次回はストライク、もしくはスペアを出さないと順位は2番をキープ出来ないぞ・・・・。などなど。
私も経験があるし気持ちは分かりますが、いくらこんな計算をしても全くの無駄。むしろ集中力を削ぐものです。
トップ選手は試合中に、スコアの計算はしません。(したとしても集中力を使わない。)
試合中はスコアや順位を見ない、というトップ選手も多くいます。
もっとメンタルコントロールが研ぎ澄まされてくると、得点や順位を見ても
まるで風景のようにしか思わなくなってきます。
なぜでしょうか?
それは終わったスコアや順位は自分でコントロールできないものだからです。
コントロールできない物に執着しても、結果は変わらないのだから考えてもムダ、
集中力の無駄遣いだと知っているからです。
悲観的ではなくプラス思考で考えよう!という時に必要なのは、
1.自分がコントロールできないものは忘れる。
2.自分ができる事に集中する。
と言われます。
いくら考えてもミスした事実は変えられないのだから
ひとまず意識の外に置いておき、
今自分がコントロール出来る事(例えば呼吸や、フォームなど)に集中すべきなのです。
ま、そもそも
「次ストライク出さなきゃ!」って思ってできるなら最初からやれば良い訳ですし。
ストライクを狙って本当にだせるか、なんて誰にもコントロール出来ない。
そして、それを考えだすと大抵の選手は身体が固くなり、さらなるミスを重ねます。
出来もしない事に集中力を使うぐらいなら、指の掛かり具合やリリースポイント、といった
自分でコントロールできる“具体的な事”にフォ-カスしなさいよ、と意識をさせます。
スポーツ選手への指導は精神論が多そうなイメージがありますが、
実は曖昧なものは許されず、具体的で実行性がなければなりません。
「よし次はストライクを出せ!」なんてコーチが言い出したら選手は困っちゃいますからね。
ビジネスの世界でも「結果」というコントロール出来ない言葉に
縛られて動けなくなった時、
では、今自分がコントロール出来ることはなんだろうか?出来るとすれば?
と自分を見つめ直すのと一緒ですね。
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