大学や高校のスポ-ツを指導している時、先輩が後輩に言ってしまう事。
『昔はもっと大変だった。それに比べれば今はマシ。だからもっと頑張れ!』
例えば、精神的に追い込まれている状態の後輩だったらどう感じるでしょうか?
「いや今のつらい状態は、先輩にとっては60%でしょうけど、私にとっては100%なんです。もっと頑張れなんて無理です・・・そんなに攻撃しないでよ・・・」
こう感じているかもしれません。
成長を願い経験を伝えたい、という先輩の気持ちは、
後輩にとっては、自分を攻撃する言葉になっている時があるのです。
怖いのは先輩自身、自分が相手を追い詰めている事に気が付けないこと。
先輩は、後輩を成長させよう!と思っている訳ですから、どんどんエスカレートする訳です。
もっとしっかりやれ!と。
そして先輩には原因が分からないまま、いつの間にか後輩は辞めている。
スポーツの世界でも仕事でも、プライベートでも似たような話は多いのではないでしょうか?
もちろん相手に合わせてレベルを落とす必要はありませんが、“相手を見る”という力量は問われます。
「自分は大変だった!だからもっと頑張れ!」
という伝え方は、選手が前向きに取り組み、自ら課題を乗り越えようとしている時には有効です。
しかしそうでない場合、先輩の “叱咤” は “叱責” になってしまうかもしれないのです。
癒やしが必要なとき、叱咤が必要なとき、認めてあげる事が必要なとき。
人にはタイミングがあります。
リーダーやコーチはそのタイミングを見誤ってはいけないのです。
かくいう自分も、昔は「自分の方がもっと練習していた!今は甘いぞ!」という調子で
後輩に接していました。自分の未熟さとレベルの低さに赤面し後悔するばかりです。
高いレベルを目指し、互いを尊重しながら、壁を乗り越えていけるチーム作りをしていきたいものです。
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