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わずか10分で書き上げた!?  東京オリンピック 1964年大会エンブレムの色褪せぬ魅力

余曲折があった、東京2020オリンピック のエンブレム の最終審査が4/25(月)に行われます。
審査の模様の一部はニコニコ生放送でライブ配信されます。

配信予定日時:4月25日(月)11:00~11:20
ニコニコ生放送http://live.nicovideo.jp/watch/lv260339814


新エンブレムの話題は後日じっくり語る事にして、50年を経た今でもその鮮烈な輝きを放つ1964年大会のエンブレムを振り返ってみます。
何度見てもこのデザイン素晴らしいんです。
そのデザインを手掛けたのは 新潟出身のグラフィック・デザイナー 故 亀倉 雄策さん。
日本のグラフィック・デザインを作った男とも言われ、没後20年を経た今なお、絶大な影響を与え続けています。
亀倉さんはデザイナーとしての技量だけでなく、その行動力・人間力・熱気 を持って、グラフィック・デザインという仕事自体が存在しなかった日本のデザイン界を変革させました。
作品の魅力だけでなく、その生き様はビジネスに携わる者として畏敬の念を禁じえません。
さて、その代表作が前述の1964年大会のエンブレム。
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出展:NIPPON DESIGN CENTER

・・・余計な言葉は不要ですね。
シンプルかつ大胆なレイアウト、豊饒で豪奢な 朱と黄金 の色彩。
敗戦を乗り越え再び日本は光輝くのだ、という力強いメッセージが伝わります。

『単純でしかも直接的に日本を感じさせ、オリンピックを感じさせる、むずかしいテーマであったが、あんまりひねったり、考えすぎたりしないよう気をつけて作ったのがこのシンボルです。
日本の清潔な、しかも明快さと、オリンピックのスポーティな動感とを表してみたかったのです。
その点、できたものはサッパリしていて、簡素といっていいほどの単純さです。(以下略)』

と本人は語っています。
<出典:日本オリンピック委員会オフィシャルサイト>



わずか10分でラフデザインを書きあげた。

この有名なエンブレム、実は10分でラフデザインを書いた、というエピソードが残っています。
オリンピックで日本が変わる。という熱気が日本中を包み込み、大袈裟でなく日本が一丸となってこの大事業に取り組んでいる中。

・・・当の亀倉さんは、エンブレムを作ることをすっかり忘れていた。

締め切り当日、しびれを切らした督促の電話がきた時、
今まさに書いている所だったというのです(笑)
電話を切ってわずか10分、2枚のラフを書き上げた亀倉さんは
清書をして出来たばかりのポスターを手に
大急ぎで審査会場に向かいました。

その審査会場での様子は 馬場マコトさんの著作
「朱の記憶 亀倉雄策伝」に詳しく描写されています。

『亀倉が筒状に巻いた第二案を広げ、何も言わずに差し出す。
みなが息を飲むのがわかった。
口を開くものは誰一人いない。
しんと静まる部屋の外で、なぜか蝉の鳴き声が一段、
ボリュームを上げたような気がした。
長い沈黙を破り、小川の声が響く。
「決まったな」
その声に応えるように、勝美が腕組みしながら、ゆっくり大きくうなずく。
一九六四年の日本で開催される悲願の東京オリンピック
そこに込められた人々の思いをすべてを凝縮した奇跡のエンブレム。
懇談会メンバー九人の誰からも異議の声は上がらない。
上がりようもない。
十五人が囲む大きなテーブルの真ん中で亀倉雄策の描いた朱の太陽が、ただ燦然と輝いていた。』

引用:馬場マコト 『朱の記憶 亀倉雄策伝』(日経BP社、2015年)

わずか10分と思う事なかれ。この10分には亀倉さんの才覚と鍛錬、膨大な積み重ねの全てが凝縮されているのです。
そう思って改めてエンブレムを見た時、そこに込められた熱量、力強さ、静謐さに、ただただ圧倒されるばかりです。




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